【院長コラム】 No.5 歯科インプラントの広告を考える
最近テレビや新聞で歯科インプラントの広告を目にすることが多いような気がします。八王子の「K歯科」のインプラント広告をラジオで聞いたり、テレビで見たりしたことがある方も多いと思います。
歯科医院を対象にした広告宣伝を扱う会社が増えてきています。日本インプラント株式会社という会社もその一つです。この会社はインプラント器具器材を売っている会社ではありません。インプラントの宣伝が目的の会社なのです。
全国の歯科医院と提携して、タレントを利用した広告宣伝の代行をしている会社です。
インプラントが医療行為でないことは、このような広告会社が株式会社になっていることからもわかると思います。
○○人工股関節株式会社とか○○心臓移植株式会社などと言って広告宣伝をしている会社はおそらくないでしょう。 医療の広告宣伝を株式会社がやるということは考えられないことなのです。
歯科でも○○歯周病株式会社とか○○○口腔外科株式会社などという広告会社は無いと思います。
インプラントや歯列矯正、ホワイトニングは医療ではないのでこのような宣伝広告をする会社が存在するのです。
歯科医増患者減と言われる時代です。歯科医師はいろいろな広告宣伝を考えています。ネット上のバナー広告はもちろん、先日は新聞に大きくインプラントの宣伝を載せていた歯科クリニックもありました。
またある歯科医院は治療が終了した患者さんに、自分の診療所の住所や名前が焼いてある煎餅をテストフードだと言って配っているそうです。 それをある新聞が地方版に取り上げていましたから、その歯科医院の先生としてはしてやったりでしょう。
いずれにしても、ここまで歯科医院が増えてきますと患者さんもどこに行っていいのか分からないので、広告に頼ってしまうのも無理はありません。
しかし、本当に実力のある歯科医院はそのような広告宣伝は利用しませんので注意したほうがいいでしょう。
2022年02月06日 15:34