佐倉歯科口腔クリニック|むし歯・歯周病|さいたま市大宮区

誤解と間違いがあふれる歯科治療の現実からあなたの歯を守りたい。歯科治療の真実を知ってもらうことが佐倉歯科口腔クリニックの願いです。

HOMEブログページ ≫ 院長コラム No.15 大学病院の権威 ≫

院長コラム No.15 大学病院の権威

週刊誌や月刊誌などに良い歯科医院の見分け方とか最新の歯科医療などという特集が掲載されることがあります。
良い歯科医院の基準は誰が決めているのでしょう。最新の歯科治療と言われているものは本当に患者さんのためになっているのでしょうか。
その記事を書く人がそれらを判断する一つの材料として大学病院の教授が言っているからとか、大学の歯学部長がやっているからということを基準にしているようです。
本当に大学病院というところは信用できるところなのでしょうか。
  作家で精神科医でもあるなだいなだ氏は著書「権威と権力」の中で、「昔も今も医者は特に変わっていない。変わったのは患者である。医学的な知識を持った患者も多くなってきて医者の手のうちが分かってきたから、権威も落ちた」と述べ、
 また「一部の人たちの知識の増加とマスコミの力とで、医者の権威がくずれてしまった。権威というのは、比較の問題だ。知識の落差の問題、落差の持つエネルギーの問題だ」とも述べています。
 
 確かに、昔はお医者様と崇められ、時には神様のように思われていた医師も、現在では医師というだけでは昔のような権威は無いようです。
 
 しかし、今でも大きな病院の持っている「権威」というのは、患者さんが病院を選ぶ際に、かなりの影響を与えているのではないでしょうか。
 特に東京大学医学部附属病院を頂点とする国立大学の医学部附属病院は、地域の中核病院として絶対的な権威を持っています。
歯科で言いますと国立大学としては一番歴史のある東京医科歯科大学の歯学部は日本の歯科界においてそれなりの権威を持っているようです。
 
 大学病院だから普通の民間病院とは違う高度な医療をしてもらえるだろうとか、大学病院の先生だから優秀だろうと患者さんが考えてもおかしくはありませんが、 大学病院だからといって、全ての治療で高度な医療ができるわけではありません。また、医師も優秀な先生もいれば、能力のない先生もいます。
 
 私の知人の家族がある病気で、近くの病院を受診したところ、その病気の手術ができるのは関東地方では 3つの大学病院だけと言われたそうです。
 また、以前読んだ本に、ある大学の附属病院では、自分のところで手術ができない心臓疾患の子供を他の大学に紹介しないで、抱え込んでしまっているような例もあるという話が書いてありました。 大学病院としての面子の問題なのでしょう。
 
 信じられないような話ですが、大学病院にはそういうところもあるということを念頭において、受診した方が良さそうです。

 
2022年11月30日 12:04