佐倉歯科口腔クリニック|むし歯・歯周病|さいたま市大宮区

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院長コラム No34 日本歯科医師会会長就任所感を読んで

 日本歯科医師会の会長に高橋英登先生が再選されました。
日本歯科医師会の会長選挙は会員による直接選挙ではありませんので私のような末端の会員には選挙権がありません。歯科医師会の会員数は約63,000人ですから直接選挙にしてもいいと思うのですが、役員の皆さんには全くその気がないようです。現行のような非民主主義的な制度のほうが得する人がいるのでしょう。
 高橋先生は会長就任にあたっての所感で歯科医師会の役割は「口腔の健康を介して国民を幸せにすること」と述べています。
歯科医師は口の中を健康にする仕事を本当にしているのでしょうか。
 一般的な歯科医師が日常の仕事としてやっていることは歯を削って白いものを詰める、かぶせる、歯を抜いて義歯やインプラントを入れる。ホワイトニングと称して歯を白くする。歯列矯正で歯並びをきれいにする。
 ほとんどの歯科医師がこれらを治療と称して毎日やっているのです。これらは病気の治療ではありません。歯並びをきれいにすることも歯を白くすることもかぶせることも病気の治療ではありません。歯の大工仕事みたいなものです。
 歯を失う原因はむし歯がこじれるか歯周病が進行したことによるものです。
皆さんは信じられないかもしれませんが、多くの歯科医師はむし歯も歯周病も治していません。病気の後始末をしているだけです。
病気の後始末をしているだけですから、口の中を健康にすることなどできるわけがありません。
 また、高橋先生は所感で「歯科にかかわる全ての職種の社会的評価の向上に取り組む」とも述べています。
確かに歯学部の偏差値は昔と比べると著しく低下し、定員割れの歯学部もあります。歯科衛生士の学校も8割の学校は定員割れです。歯科技工士学校に至っては廃校になる学校も多く、卒後数年で離職する人もたくさんいるようです。
 何故歯科に関わる職種の社会的評価は低いのでしょうか。その答えのキーワードは「医療」です。
口腔の医療も目の医療や耳の医療と同じで、歯科医師が医療行為をしているならば、歯科医師の評価が医師より低くなる理由がありません。
評価が低いのは医療を行っていないからです。
そのことを高橋先生は理解してないようです。
 歯科医師がインプラントや審美歯科や歯列矯正をやればやるほど歯科医師の社会的評価は低くなることはあっても高くなることはないでしょう。
佐倉歯科口腔クリニックはこれからも顎口腔領域の医療を行っていきたいと考えています。
 
2025年07月17日 09:50