佐倉歯科口腔クリニック|むし歯・歯周病|さいたま市大宮区

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院長コラム No35 8028をめざして

終戦記念日は、日本では一般的に8月15日とされています。
 2025年8月15日は、80回目の終戦記念日です。日本では、この日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」として、政府主催の全国戦没者追悼式が行われます
「記念日」というのはおかしいので「終戦の日」と表現する場合もあるようです。
先日の朝日新聞の天声人語に藤木清子という戦前の俳人が紹介されていました
一部を引用します
「<ひとすじに生きて目標をうしなへり>。85年前、この句を最後に突然俳壇から姿を消した藤木清子というひとがいる。活動したのは1931年からの10年足らずで、生没年すらわかっていない。だがその作品は、一度目にすると忘れられないほどの鮮烈な印象を残す。例えば、39年の俳誌に載った<戦死せり三十二枚の歯をそろへ>。日中戦争で多くの若い命が失われた。その事実を知っていても、<三十二本の歯が全部そろった若者>だと突きつけられると悄然とする。以下略
 昭和14年頃の日本人の平均寿命は50歳に届かなかったようです。
現在の平均寿命は女性が87.13歳、男性が81.09歳です。85年前と比べて30歳以上平均寿命は延びています。80歳から84歳の日本人の平均残存歯数は約15本です。
 加齢とともに残存歯数は減っていきますが、高齢だからとか、よぼよぼだからという理由で抜歯される歯はありません。歯は病気の結果抜かれます。それも特別な病気ではありません。
 むし歯が進行してこじれたか、進行した歯周炎の結果抜かれるのです。
一度病気を治して再発を予防することができれば、平均寿命まで生きても歯を抜かれることはありません。今でも20歳の人の平均残存歯数は親知らずを含めると28本以上あります。
 女性は90歳過ぎまで長生きする方も珍しくありません。男性も85歳で元気な方もたくさんいます。
世界情勢が不安だとは言っても今の日本で20歳の男性が28本の歯を残して戦争で死ぬことはありません。
 平和な日本だからこそ、8020ではなく、8028をめざしていく必要があるのです
 
2025年08月15日 11:08