佐倉歯科口腔クリニック|むし歯・歯周病|さいたま市大宮区

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院長コラム NO38 審美歯科は歯科医療ではない

 あるタレントが突き出た口元を目立たなくさせるために歯を6本抜いて歯列矯正したとか、歯茎を切ってセラミック矯正したとかネット上で話題になったことがあります。
 それに便乗して審美歯科をやっている歯科医師がここぞとばかり、解説をしたりして宣伝に利用していました。
 歯科医療を歯と口の医療と定義した場合、審美氏歯科は医療ではありません。歯を削ることは、歯に対しては障害行為です。確かにむし歯の治療やブリッジを入れる時には歯を削りま   すが、それは歯を削ることの医学的な有益性が生体に対するマイナスより上回っているからです。
 ところが、審美歯科と称して前歯を6本全部削ってしまうことは、歯髄(俗に神経などと言われています)に対してどんなに注意を払ったとしても、歯科医学的に見て害のある行為な のです。
  将来的に起こりうる歯髄失活(歯が死んでしまうこと)などの危険性について、患者さんに十分に説明した場合、それでも削ってきれいにしてほしいという人はどの位いるでしょう か。患者さんの多くは削らない選択をするのではないでしょうか。
  インプラントでも歯列矯正でもそうですが、歯科医療とは何かを理解していない歯科医師は医学的なマイナスなど考えないで、患者さんにも説明もせずに形だけを追求して一方的に進めていってしまう傾向があります。
  医科では、いわゆる美容外科は保険診療の適応ではありません。その理由は、美容外科が病気の治療ではないからです。病気の治療でなければ、保険診療の対象にならないのは当然のことです。同様に、美容外科と同じ範疇に入る審美歯科が病気の治療にはならないことから、歯科医療ではないことが容易に想像つくと思います。
 
 しかし、ここで根本的に違うのは医師の世界では美容外科医は病気の治療はしていない人達という認識があるのに対して、多くの歯科医師は審美歯科を病気の治療、歯科医療行為だと考えていることです。中には究極の歯科医療は審美歯科だとまで言っている歯科医師もたくさんいる歯科界は、医師から見れば非常に特異な人たちの集まりに見えるのはないでしょうか。
  このタレントは出演した番組で司会者からの「美容整形の一種じゃないの?」と質問され、「歯は整形じゃないです」「これは私は矯正の一種だと思ってます」と答えていますが、矯正も審美歯科も美容整形とおなじ括りに入ると私は考えています。

 
 
2026年03月25日 15:23