院長コラム NO42 インターネット上の情報には注意を
「ネットの医療情報を過信するな」という新聞の投書に対して、「調べる姿勢を否定しないで」という反論が投稿されていました。投書は『私はできるだけ自分の病状を把握してから病院に行くようにしています。自分がどのような病気なのか調べることが、余計なこととは思いません。
インターネット上の世界が玉石混交の情報であふれかえっていることは多くの人が知っているはずです。
しかし、効率よく新鮮な情報を得るには、ネットが適していると思います。「ネットにこういうことが書いてありましたが」と聞くことは分別のないことでしょうか。
自分の病気について一生懸命調べてきた姿勢を、医師は否定しないでほしいと思います。「それは間違った情報です」と教えてくだされば、患者も納得するはずです』という内容でした。
確かに何か症状があれば、不安になりいろいろ調べてみたくなる気持ちも分かります。 しかし、患者さんが自覚している症状からだけで、自分がどのような病気かを調べることは、お勧めできません。
病気の診断というものは、そう簡単にできるものではなく、患者さんが自分で調べた情報が、本人にとって役に立つどころか、思い込みから正しい診断の邪魔をしてしまう場合もあるかもしれません。
病気の診断が確定した後は、治療方法について調べてみることは私も否定しません。 ただし、これも気をつけなければならないことがあります。
患者さんというのは、多くの場合自分にとって都合のいい情報だけを信じ、都合の悪い情報には目をつぶってしまう傾向があるからです。
例えば、癌の治療をする場合、患部を全部取る治療と、一部切り取ればいいという治療法があったとします。この場合、一部切除という情報を信じたくなる方が多いのではないでしょうか。
また、医師に「それは間違った情報です」と言われたら、素直に納得する方もいますが、中には気分を損ねてしまう方もいるようです。
私も患者さんがネット上から得た情報を否定する場合は、神経を使います。
特に、歯科関係は玉石混交の情報がインターネット上にあふれています。 中にはとんでもない情報が、さも科学的で信頼のおける情報であるかのように、広まっている物もあります。
結論としては「ネットの医療情報は過信するな」ということになるようです。
2026年08月31日 11:02
