佐倉歯科口腔クリニック|むし歯・歯周病|さいたま市大宮区

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院長コラム NO43 ブルーラジカル P-01で歯周炎は治らない

「ブルーラジカル治療」の真相と、本当に必要な歯周病治療とは?
最近、青色レーザーと過酸化水素(オキシドール)を使って菌を殺す新しい歯周病治療器「ブルーラジカル P-01」が注目を集めています。しかし、この治療法には専門的な観点から見逃せない限界と問題点が存在します。
1. 治験データが示す「効果の限界」
開発データの詳細を分析すると、従来の丁寧な歯の掃除(基本治療)にブルーラジカルを併用しても、歯周ポケットの深さはわずか0.5mm程度しか追加で小さくならないことが分かっています。また、治療の大きな目的である「歯ぐきからの出血(炎症)」を抑える効果においては、従来の治療法と差がないという結果が出ています。
一時的に菌を殺しても、歯ぐきの炎症(出血)が残っていれば、血液などの栄養分を求めて悪玉菌は数日から数週間で再び増殖してしまいます。
2. 高額な自由診療に見合うのか?
ブルーラジカルによる治療は保険が適用されない「自由診療」であり、高額な費用がかかることが一般的です。しかし、保険診療の範囲内で行える丁寧な歯石除去やブラッシング指導と比較しても、得られる治療成果に大きな差はありません。「最新の機械を当てるだけで歯周病が根治する」という宣伝には注意が必要です。
3. 「真の治癒」のために本当に必要なこと
歯周病を根本から治すために最も重要なのは、機械任せの殺菌ではなく、悪玉菌が住み着けない環境を作ることです。
出血(BOP)をゼロにする: 炎症を完全に抑えて悪玉菌の栄養源を絶ちます。
自分で届く浅いポケットにする: 汚れが溜まらない健康な歯ぐきの形を作ります。
歯周病治療の基本は、丁寧な歯石除去、毎日の正しいセルフケア、そして必要に応じた外科的治療です。高額な機械に頼るのではなく、日頃の基本的な治療とケアを確実に行うことこそが、大切な歯を生涯守るための1番の近道です
 
2026年09月23日 15:36